農都のめぐみ米栽培圃場

高齢化や担い手不足が進む中で「集落の農地は自分たちで守る」をスローガンに、泉集落の農業と農地を守る要として活動しています。また、一人でも多くの人材が育つように若者や女性、非農業者の参画についても取り組んでいます。

黒大豆の共同防除や収獲・乾燥・調整などの共同作業による労力の補完、機械や施設の共同利用による生産コストの低減などにより、黒大豆はじめ丹波篠山市の農産品の産地化と高収益化を図るとともに、自治会、農会とも連携し、多面的機能支払交付金事業にも取り組んでいます。

【泉地区の農地の概要】

泉集落は丹波篠山市の中東部に位置し、篠山川右岸と東西の谷に開けた水田集落です。集落の総戸数は58戸(農家戸数48戸)、水田面積は38haで圃場整備は完了しています。基幹的農業従事者は27名で70歳以上の農業経営者が48%を占めています。

主な栽培作物は水稲で、その他に黒大豆(黒豆、黒枝豆)が栽培されています。

2021年に農地のパイプラインが整備され(28ha)、暗渠排水の整備も同時に行われました(50筆、11.4ha)

【いずみ営農組合の歴史】
泉にかかる虹
1979年

丹波篠山黒大豆の産地化を図り、農家個々の生産性を高めることを目的に「泉生産組合」を設立。水稲から丹波篠山黒大豆への転作対応を行い、共同防除や乾燥・脱粒・選別機械の共同利用を進める。

2010年

組合員の意向調査を実施し、高齢化や後継者がいない農地を集落外の大規模農家へ委託する取り組みを進める。

2011年

組合内にオペレーター部会を設置し、丹波篠山黒大豆への転作対応から農地の保全や農作業を行う組織へと転換。

2017年

泉集落の農地の保全や個々の農業経営を受託する「農事組合法人 いずみ営農組合」を設立。

【組織概要】
名 称農事組合法人 いずみ営農組合
事業所兵庫県丹波篠山市泉1089-1
設 立2017年(平成29年)3月1日
目 的<事業>
(1)農業経営の受託
(2)農作業の受託
(3)農業に係る共同利用施設などの設置・導入および管理
(4)組合員が生産する物資の運搬・加工・貯蔵または販売
(5)その他農会事務を含む、前各号の事業に付帯する事業
組織形態自作・作業受託組合
組織運営代表理事組合長、理事2名(事業担当、経理担当)、監事、稲作部会長、黒大豆部会長、農会部会長の7人の役員で構成
組合参加戸数50戸(2024年3月現在)
オペレータ―30名 ※うち機械作業オペレータ―9名(2024年3月現在)